公開日: |最終更新日時:
EDとうつ病には大きな関係があるとされています。うつ病になることでEDを発症するケースも多く、さらに心がふさぎ込んでいったり落ち込みが激しくなったりと負の連鎖を招いてしまいます。
このページではうつ病によりEDになる原因や対処法、バイアグラの有効性などを紹介します。
うつ病になると「気分の落ち込み」の症状が見られるケースは多いです。慢性化した気分の落ち込みが続くと、脳内の中で性行動を管理する部分の働きが鈍り、結果としてEDを招いてしまいます。
そもそも勃起は脳の性的な興奮が男性器に伝えられることで起こりますが、脳が性的刺激に鈍くなっていると、勃起しづらくなるといわれているのです。またうつ病で処方される抗うつ薬が性的な衝動を抑えるため、どうしても勃起しにくくなります。
浜松町第一クリニックが2021年5月に行った、「うつ病の有無別ED合併率」のインターネットアンケート調査※では、うつ病と診断されている人は、うつ病ではない人と比較するとEDになる確率は1.7倍※ほどという結果が出ています。
※参照元:浜松町第一クリニック(https://www.hama1-cl.jp/about_ed/depression_ed/ )
調査方法:インターネット集計
集計期間:2021年5月7日~2021年5月9日
調査対象:40~59歳の男性(日本全国)/合計2000人(5歳階級ごとに500人)
うつ病が原因となったEDの対処法は、2つあります。
うつ病が原因のEDは心因性EDに分類されます。心因性EDとは、精神的な要因から発病するEDのことです。治療にはED治療薬が用いられており、うつ病によるEDへの対処にも基本的にはED治療薬が使用されます。
うつ病の治療に使用する抗うつ薬とED治療薬は基本的に併用可能であるため、医師に相談のうえでどちらも諦めずに治療を行いましょう。
抗うつ薬にはさまざまな種類があります。抗うつ薬としてよく使用されるSSRIと呼ばれる薬が、中枢神経系でセロトニンを増加させ、性的衝動に関係するドーパミンの作用を抑制します。
それ以外の抗うつ薬に変えたり飲む量を見直したりすることで、EDの改善が期待できます。抗うつ薬の中でも、NaSSAに分類される「ミルタザピン」と呼ばれる薬は、副作用としてEDを発生させるリスクが低い抗うつ薬といわれています。
抗うつ薬が原因となっているEDの場合には、バイアグラが有効です。バイアグラは血管拡張作用で血流を増加させるため、効果が期待できます。ただし症状の程度や体調、年齢などによって適した治療法は異なります。バイアグラだけが治療法ではないことを頭に入れておきましょう。
また、大事なのはEDの治療ばかりに気をとられ、うつ病の治療がおろそかになってしまわないように気を付けることです。抗うつ薬によるEDは抗うつ薬を中止すれば改善していくものですが、だからといって自己判断で服用を止めると、うつ病が悪化してしまいます。
うつ病もEDもどちらも同時に治療することができますが、どちらかといえば優先するべきはうつ病の治療です。うつ病をしっかりと治し、その後にED治療を行いましょう。うつ病が治ることでEDが自然と改善されていく、というケースもあるでしょう。
どちらにしても、うつ病とEDの問題は、自分で判断せずに医師の指示に従って治療を進めることが大切です。
ED治療をするなら、予約制で治療中の人とバッタリ会わないようにしたいし、クリニックに通っていることを人に見られないように駅からすぐにアクセスできるところがいい。それに自分の状態にあった治療法を提案してもらいたい。そこでこのサイトに掲載するクリニックのなかから、予約制で最寄り駅から徒歩1分以内にアクセスできるところを治療方法の種類の多い順(同率の場合は50音順)に4院紹介します。(2019年6月時点の調査)
【衝撃波治療】
施術時間は20分程度。施術中は軽い衝撃を感じるだけで、痛みは特になく、施術中および術後にも痛みや腫れはありません。費用は1回110,000円ほど。また治療中及び治療後に報告された重篤な副作用はありませんが、次のような軽度の副作用があります。①抗凝固剤を服用していて出血傾向がある場合などで、まれに皮下出血などを引き起こす可能性があります。②衝撃波が骨に当たることで痛みを感じる可能性や、施術中・施術後、照射部に一時的な軽い痛みを感じる可能性があります。
【SCMs(幹細胞)パワー注射】
臍帯間葉系幹細胞サイトカイン注入のための注射。1回~数回。非常に細い針を使用するため、痛みはほぼ感じません。費用は1回110,000円。リスクとして、注射の穿刺時の痛みや内出血を引き起こす可能性があります。
【SCMs 点滴】
臍帯間葉系幹細胞サイトカイン注入のための点滴。費用は1回66,000円。比較的起こりやすい副作用として、点滴刺入部に局所的な痛みを感じる可能性があります。
【歯髄幹細胞培養上清液(SGF)ED治療】
陰茎海綿体の内皮細胞の再生を促す治療で、ペニスの根元に小さなヘアバンドをはめて、陰茎海綿体の左右に1回ずつ、計2ccの上清液を注射します。平均治療期間は週1回×4週間の計4回。超微細の針で打つので、通常の注射のような痛みはほとんどありません。費用は不明です。稀に、注射による穿刺部の痛み・内出血・神経障害などの副作用が起こる可能性があります。