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AGA治療薬を服用しているとEDになるのかについて解説しています。
一般的にAGA治療薬で引き起こされる副作用の確率は約1~2%と言われています。この数字はAGA治療薬だから高いというわけではなく、一般の風邪薬でも約3%の確率で副作用は起こるとされています。
AGA治療薬により性欲が減退するという副作用は、取り立てて高い確率で起きているとは言えません。しかし、AGA治療薬には性欲減退させる可能性があることを理解しておくことが、EDの早期治療や改善に繋がります。
AGAは、「Androgenetic Alopecia」の医療英語の略で男性型脱毛症のこと。AGA治療薬は男性の脱毛に使われる内服薬と外用薬を指します。
成人男性の頭頂部やおでこの部分の頭髪が薄くなっていき、徐々になくなる症状で、早い人なら20代から発症します。多くの男性を悩ませる症状ではありましたが、AGAに対する治療薬が開発されたことで、症状を改善もできるようになりました。
日本人が多いとされる頭頂部の症状は、内服薬を服用することが効果的だと考えられています。脱毛症のタイプや基礎疾患によって使用される薬が決まりますが、一般的には内服薬での治療を行います。
AGA治療薬に利用される内服薬は、大きく分けると「フィナステリド」「デュタステリド」「ミノキシジル」の3種類です。
「フィナステリド」「デュタステリド」は5αリダクターゼという酵素の働きを阻害し、「DHT(ジヒドロテストステロン)」という薄毛につながる成分の発生を抑制します。
テストステロンという成分は、男性ホルモンとして肉体面や精神面での健康促進に役立ちます。
しかし、テストステロンがDHTに変換されることでAGAにつながるのです。 テストステロンが豊富でも、5αリダクターゼが活発にならないことで症状が出にくくなります。5αリダクターゼはⅠ型とⅡ型がありますが、Ⅱ型だけに効果があるのが「フィナステリド」で、Ⅰ型とⅡ型に効果があるのが「デュタステリド」です。
「ミノキシジル」は降圧剤として使われるようになった薬剤で、副作用として多毛症が出たことからAGAの治療薬として応用されました。血管拡張が直接作用と考えられていたのですが、成長因子の分泌も増やします。
AGA治療薬の1種で一般的に処方されることが多い医薬品として、「プロペシア」という医薬品を挙げられます。「フィナステリド」と同じ成分・効果があるAGA治療薬であるため、脱毛症が改善される反面、副作用があることも指摘されています。報告されている副作用は、性欲の減退やEDのリスクの増加です。
その他にも、考えられる副作用として、射精される精液量が減少してしまうこと、無精子症や精子の運動の低下が確認されています。また過敏症や睾丸の痛みなども確認されています。
元々は前立腺肥大症の治療薬として研究が開始された薬で、試験中にAGAの患者に発毛効果が認められたため、AGA治療として臨床開発がスタートします。日本では2005年から認可を受けて、販売されることになり、スタンダードなAGA治療薬になりました。
プロペシアは男性ホルモンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変化するのを抑えます。AGAの原因は、体内にDHT(ジヒドロテストステロン)が多くなりすぎることです。薄毛の原因となるだけでなく、性欲を減退させる要因でもあります。
服用することで、5αリダクターゼの働きを阻害させ、DHT(ジヒドロテストステロン)を発生させないように働きかけるので、結果として、抜け毛や薄毛の症状を抑えることに繋がります。
また、ジェネリック医薬品の利用も可能で、1ヶ月5,000円からと比較的安価な費用で使用できます。プロペシアと同様に、5αリダクターゼのⅡ型への作用が期待できます。
副作用として、EDの症状が確認されています。
利用した人の中には、性欲が減退していると感じる人やEDの症状になったという人もいます。20代でも朝立ちしなくなったという症状も発生しているようです。AGA治療を進める過程で、EDの症状を感じている人も少なからずいます。
性欲の減退やEDの症状は、プロペシアの副作用として記載されています。その他に、睾丸痛や血精液症、男性不妊症、無精子症なども報告されています。ただし、こうした副作用の発生率は、約1%~5%未満とされています。勃起機能不全や射精障害としても1%未満の発生率となっており、その他のAGA治療薬と比較しても副作用として高い数字であるとは言えません。
プロペシアの副作用のメカニズムも研究されており、テストステロンをはじめとして体内のホルモンバランスが崩れてしまうことが原因ではないかと考えられています。理由として、男性ホルモンのテストステロンは、睾丸から分泌されている男性ホルモンだからです。
プロペシアの開発販売を行っているMSDによると、EDの症状が見られた人で、プロペシアの服用を停止した場合に、精液の質の正常化や改善が見られたとの発表がなされています。万が一副作用が表れたときにはすぐに服用を停止しましょう。
ED治療薬を服用しているときに、副作用が発生しないかどうかは気になるポイントです。副作用が起きる確率はゼロではありません。万が一プロペシアをはじめとしたAGA治療薬を服用しているときに、EDの症状や性欲の減退が認められるなら、服用を停止しましょう。その後は専門の医師に相談することをおすすめします。
【PDF】参照元:MSD Connect(https://www.msdconnect.jp/static/mcijapan/images/pi_propecia_tab.pdf)
ED治療をするなら、予約制で治療中の人とバッタリ会わないようにしたいし、クリニックに通っていることを人に見られないように駅からすぐにアクセスできるところがいい。それに自分の状態にあった治療法を提案してもらいたい。そこでこのサイトに掲載するクリニックのなかから、予約制で最寄り駅から徒歩1分以内にアクセスできるところを治療方法の種類の多い順(同率の場合は50音順)に4院紹介します。(2019年6月時点の調査)
【衝撃波治療】
施術時間は20分程度。施術中は軽い衝撃を感じるだけで、痛みは特になく、施術中および術後にも痛みや腫れはありません。費用は1回110,000円ほど。また治療中及び治療後に報告された重篤な副作用はありませんが、次のような軽度の副作用があります。①抗凝固剤を服用していて出血傾向がある場合などで、まれに皮下出血などを引き起こす可能性があります。②衝撃波が骨に当たることで痛みを感じる可能性や、施術中・施術後、照射部に一時的な軽い痛みを感じる可能性があります。
【SCMs(幹細胞)パワー注射】
臍帯間葉系幹細胞サイトカイン注入のための注射。1回~数回。非常に細い針を使用するため、痛みはほぼ感じません。費用は1回110,000円。リスクとして、注射の穿刺時の痛みや内出血を引き起こす可能性があります。
【SCMs 点滴】
臍帯間葉系幹細胞サイトカイン注入のための点滴。費用は1回66,000円。比較的起こりやすい副作用として、点滴刺入部に局所的な痛みを感じる可能性があります。
【歯髄幹細胞培養上清液(SGF)ED治療】
陰茎海綿体の内皮細胞の再生を促す治療で、ペニスの根元に小さなヘアバンドをはめて、陰茎海綿体の左右に1回ずつ、計2ccの上清液を注射します。平均治療期間は週1回×4週間の計4回。超微細の針で打つので、通常の注射のような痛みはほとんどありません。費用は不明です。稀に、注射による穿刺部の痛み・内出血・神経障害などの副作用が起こる可能性があります。